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瀬戸内海のほぼ中央部、広島県の南西部に位置し、瀬戸内海に面する陸地部と倉橋島や安芸灘諸島などの島しょ部で構成される呉市。海軍の拡張とともに発展してきたことでも知られるこの街は、戦後は県南西部地域の中心都市として広島県の産業経済の発展をけん引してきました。気候は温和で自然環境に恵まれ、瀬戸内の美しい島々や多彩な峡谷美の景観は観光地として高い人気を誇っているほか、海軍にちなんだ観光スポットやグルメも楽しめます。

東洋一の軍港として発展

2005(平成17)年3月、いわゆる「平成の大合併」により呉市、音戸町、倉橋町、蒲刈町、安浦町、豊浜町、豊町が合併し、県内第3位の人口を有する新生「呉市」が誕生しました。陸地部と島しょ部は橋で陸続きとなっています。瀬戸内海で最も長い約300kmの海岸線を有する一方、陸地部の北部には標高300~800m前後の山が連なり、市域全体を通じて平たん地が少ないことが特徴です。
近代呉市の発展は、1889(明治22)年の呉鎮守府の開庁とともに本格的な海軍基地の建設が進められたことから始まりました。戦前は東洋一の軍港、日本一の海軍工廠の街として賑わいを見せ、当時の海軍が築いた水道施設や港湾施設、病院などの都市基盤は現在も活用されています。
戦後は、戦前から培った造船技術に最新技術が加わり、世界最大クラスのタンカーを多数建造する瀬戸内海有数の臨海工業都市として栄えています。

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)では、明治以降の呉の歴史と近代化の礎となった各種の科学技術を当時の生活・文化に触れながら紹介。館内には戦艦「大和」の10分の1スケール模型が展示され、大型資料展示室の零式艦上戦闘機六二型や人間魚雷「回天」、特殊潜航艇「海龍」などはすべて本物。

恵まれた観光資源にグルメも充実

美しい自然や歴史、文化、地域産業など、特色ある地域資源は観光地としての魅力も満載です。日本遺産に認定された旧呉鎮守府にまつわる歴史・遺跡や大和ミュージアムなど、市内各所に見どころが点在。島しょ部ではマリンスポーツが体験できる施設や温泉施設が充実しているうえ、呉市の南東に位置する下蒲刈島(しもかまがりしま)から愛媛県今治市の岡村島を7つの橋で結ぶ「安芸灘とびしま海道」の一部は、サイクリングロードとして整備されています。
そして、グルメも呉の楽しみのひとつ。オムライスや鯨肉カツレツ、海軍カレーなど、海軍にちなんだ料理が多い呉市。なかでもおすすめは海上自衛隊呉基地に所属する艦艇や潜水艦で食べられているカレーを再現した「呉海自カレー」で、市内のレストランで味わえます。

豊町御手洗(みたらい)地区は、江戸時代に潮待ちや風待ちの港町として栄え、1994(平成6)年に重要伝統的建造物群保存地区として国から選定された。千砂子波止(ちさごはと)や高燈籠、船を結ぶ柱などが当時のまま現存。明治~昭和時代の建物も残り、まるでタイムスリップしたかのような町並み。

定住を促進する充実したサポート体制

広島駅から呉駅まで電車で約32分(快速利用)と、通勤・通学のアクセスも便利な呉市。市内中心部には大型ショッピングセンターが、島しょ部では地元に根ざした店が営まれているほか、救急医療体制の整った4つの総合病院をはじめとした医療体制も充実。保育園の待機児童0、市内の全ての小中学校で小中一貫教育を推進しているというのも、子育て・教育の環境も家族での移住を考えている人には重要なポイントです。 移住促進にも積極的で「移住希望者住宅取得支援」事業を実施。U・I・Jターンの促進と空き家の活用のため、市外からの移住者が一戸建ての中古住宅を購入して居住する場合は購入費の一部を予算の範囲内で補助し、新婚世帯や子育て世帯、親世帯との近居、島しょ部への移住については補助金も加算されます。また、市内にある空き家・空き地の有効活用を通してU・I・Jターン等による定住を希望する人への情報提供を行う「空き家バンク事業」で、呉市で暮らしたいという移住希望者をサポートしています。

【取材を終えて】(ライター:渡邉陽子)
路線バスで島から島へと橋を渡って「安芸灘とびしま海道」を進むうちに、常に追い立てられているような日常がどんどん遠ざかっていく気がしました。三角島のゆるやかに流れる時間も心地よく、取材を終えても「帰りたくないな」と思ったほどです。島で暮らし、ときどき呉中心部や広島へ足を伸ばす。そんな生活を想像してしまうくらい、三角島は魅力的な島でした。

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