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九州を代表する米どころであり、県の上下を海に挟まれるなど、自然に恵まれた県・佐賀。その西南部に位置し、東には海の幸豊富な有明海、西には多良岳の大自然に挟まれた街が鹿島市です。海と山に囲まれた環境だけあって、有明海苔やミカンなど地元産品は豊富。また古くからおいしい米と水を活かした酒造りが盛んな土地で、6軒の造り酒屋があります。また近年、祐徳稲荷神社に外国人観光客が増えるなど、食に観光にと成長が期待される都市です。

昭和30年に現在の鹿島市が誕生

中世以降、大村氏、有馬氏、竜造寺氏、鍋島氏と支配者を変えた土地だった鹿島。1609(慶長14)年に鍋島忠茂(なべしま・ただしげ)が鹿島支藩として知行(ちぎょう)を許されて以降は13代にわたって鍋島氏が当地を治めました。
やがて時代が明治時代に入ると、郡制・町村制の施行に伴って、めまぐるしく統廃合を繰り返しました。
鹿島市がスタートしたのは1954(昭和29)年、当時の鹿島町、能古見村、古枝村、浜町、鹿島村の5つの町村が合併してからです。そして翌1955(昭和30)年に、七浦村(伊福を除く)と合併して現在の鹿島市が誕生しました。
鹿島市へのアクセスは、JR博多駅・JR長崎駅からともに特急で約1時間。海外からは、各国からの国際線も多い福岡空港、中国・韓国からのLCC便もある佐賀空港の利用が一般的です。佐賀空港から市内へはレンタカーを使用する観光客も多いことが特徴となっています。

地元では初詣の定番スポットとして親しまれ、九州の神社では太宰府天満宮に次ぐ参拝客数の祐徳稲荷神社。着いてまず目に入るのは外国人も魅了する総漆塗りの壮麗な社殿。その先の参道を抜けた先の奥の院からは鹿島の街、そして有明海が一望できる。

海外客が急増する祐徳稲荷神社

鹿島に来る観光客が最も楽しみにしているのは祐徳稲荷神社への参拝。五穀豊穣や商売繁盛の神「稲荷神」を祀る神社で、“日本三大稲荷”のひとつにも数えられて年間で300万人が訪れます。この祐徳稲荷神社は、佐賀県がロケ地として誘致したタイ映画『タイムライン』やテレビドラマ『Stay』に登場したことからタイで知名度が急上昇。日本に行くなら一度は祐徳稲荷神社へ行きたい、と“聖地巡礼”する外国人観光客が増えています。
かつて長崎街道の宿場町として賑わった肥前浜宿は、重要建造物郡保存地区として現在でも江戸時代の空気を漂わせており、佐賀を代表する酒造りの街として名残をとどめています。ここでは6軒の造り酒屋の建物を見学することもできます。
また、日本一の干満差を誇る有明海では広大な干潟を眺めることができ、春には干潟のオリンピック「ガタリンピック」も開催されています。

多良岳の豊かな水と肥沃な大地で育った米から生まれた鹿島の酒。酒蔵に加えて醤油店や漬物蔵が並ぶ「酒蔵通り」やお酒の神様である松尾大明神を回るという、地元の味と文化を楽しむ「鹿島酒蔵ツーリズム」が広まっている。海の幸と一緒におみやげにおすすめだ。

有明海と米どころの味覚をぜひ

山と海に囲まれた鹿島市では自然の味覚が楽しめることも魅力となっています。まずは肥沃な有明海の名物として一般的なのが海苔。最大6mもの干満を利用してつくられた海苔は日本一の生産量で知られる最上級品です。そして、ムツゴロウやワラスボ、クチゾコといった普通の魚料理では食べられない珍しい魚や貝。見た目はちょっとグロテスクですが、かば焼きや煮物揚げ物などで食せば、たぶんそのおいしさに言葉を失うことでしょう。
また、大地が育んだミカンやブドウ、タマネギといったくだものや野菜もぜひ賞味してほしいのですが、お土産にぴったりなのが何と言っても日本酒。豊かな自然に育まれた水と米、そして長年、蔵人たちによって磨かれた酒づくりの技が生み出した一杯はまさに芳醇。世界最大規模のワインコンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2011」の、日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」に選ばれた「鍋島 大吟醸」を生んだ富久千代酒造もあります。

【取材を終えて】(ライター:大坪ケムタ)
鹿島市の観光客数は佐賀県の市町村で第3位となっています。しかし、宿泊施設があまり多くないことから観光地らしさが薄く、海と山に囲まれた素朴な街の空気にはすっかり和まされました。陶器で有名な有田町や、嬉野、武雄といった温泉町も近いので、レンタカーを借りて一日かけて佐賀南西部をぐるっと楽しむのがおすすめです!

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