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七ヶ宿町は宮城県の最南西部、蔵王連峰の南に位置し、福島県と山形県に接する山間の町。県内で最も人口が少ない町で、県内有数の豪雪地帯として知られています。町のほぼ中央を東西に流れる白石川に沿うように集落が形成され、江戸時代に7つの宿場が置かれたことが町名の由来となっています。国道113号を通れば、宮城県白石市、山形県山形市・上山市・米沢市まで車で約40分。仙台市や福島市には一時間半以内と、近隣都市へのアクセスは良好です。

かつての宿場町が宮城県を支える水がめに
町の面積の約9割を森林が占める七ヶ宿町は、白石川の源流の町であり、緑と水に恵まれています。江戸時代には羽州街道と奥州街道を結ぶ山中七ヶ宿街道(現在の国道113号)の宿場町として栄え、参勤交代や商人が行き交い、大いに賑わったといわれています。
歴史あるこの町にダムの建設計画が持ち上がった1970年代には激しい反対運動が巻き起こり、約10年に亘って建設省(当時)との交渉が重ねられました。ダムの底に沈むことになった追見(おっけん)、原、渡瀬(わたらせ)という3つの集落に住んでいた158世帯637人の住民は、1982(昭和57)年までには故郷を離れたそうです。この頃から町の人口減少が加速したといわれています。しかし、完成した「七ヶ宿ダム」は仙台市を含む8市9町の水がめとして重要な役割を担っており、東北最大級のダムとして観光スポットにもなっています。
大自然の恵みを生かした名産、名所
水の美味しさには定評があり、清らかな水と空気が育んだ米や野菜、りんご、蕎麦などは名産品として人気があります。なかでも蕎麦は古くから地域の名産として知られ、現在蕎麦屋が集まる道を「七ヶ宿そば街道」と新たに名付け、イベントの開催もしています。
「七ヶ宿ダム」の湖畔は28haもの広大な自然休養公園として整備されています。運動広場やフィールドアスレチック、野外ステージなどが設けられ、ボートプールではウォータースポーツも楽しめます。
ダムの背景には蔵王がそびえ、四季折々の表情を見せてくれます。隣接する蔵王町にある「蔵王のお釜」は、神秘的な雰囲気の火口湖です。陽のあたり方で色が違って見えるため「五色湖」とも呼ばれ、冬の樹氷とともに蔵王を象徴する存在として知られています。
小さな町ならではの暮らしがある
町内には信号がひとつしかありません。設置された理由は「町の子ども達が信号を知らないまま育ってしまわないように」といわれているほど、町全体で子育てを支える姿勢が見られます。妊娠・出産に関わる費用の助成、小・中学校の給食費無料、高校生まで医療費無料など手厚い子育て支援制度が整備されています。
2017年に24時間営業の「ファミリーマート+COOP七ヶ宿店」がオープンし、日用品や生鮮食品の買い物が便利になりました。内科・小児科・外科・歯科の外来診療を行う診療所がひとつ、信用金庫と農協がひとつずつ、郵便局が2つ、そのほかガソリンスタンドやブックカフェなどもあります。
白石市や山形県の高畠町、南陽市などは通勤圏で、現在も100人以上の住民が町外へ通勤しています。移住検討者用に用意されている中長期間お試し居住できる住宅を利用すれば、現地でじっくりと町の魅力を感じることができます。

【取材を終えて】(ライター:盛林まり絵)
JR「白石蔵王」駅から車で約一時間ほどの山中にある七ヶ宿町。かつては多数の住民が炭焼きをしていたそうで、さもありなんと思わせるほど豊かな森林が広がっていました。少子高齢化と人口減少は深刻ですが、佐藤夫妻からお聞きした地元に伝わる民話や独自の習慣は非常に興味深く、会費を払って町を応援する「七ヶ宿ファンクラブ会員」になり、遊びに行くのも楽しそうです。
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